お庭づくりのプロに聞いた!庭づくり&エクステリアの7つのポイント。(GREEN STYLE)

2018.5.21
GREEN STYLE

家づくりをする上で忘れてはいけないのが、建物の外部空間である庭づくり&エクステリア(外構)。最近では、建物は塀で囲わずゆるやかに仕切るのが主流になっています。そのため、家づくりと庭づくりは切り離せない存在です。しかし、「どこに相談したらいいの?」「金額はどのくらい?」「気をつけるポイントは?」など、家づくりよりもわからないことが多いのではないでしょうか。

 

そこで今回は、名古屋市天白区で庭づくり&エクステリアを手がける「GREEN STYLE(グリーンスタイル)」のオーナー・安藤嘉記さんに、庭づくりのコツについてお話を伺ってきました。今回は家づくりの際に押さえておきたい「庭づくりのコツ」を、7つのポイントにまとめてご紹介します。

 

【7つのポイント】

①家づくりの段階から予算を考える
②最終形をしっかりとイメージする
③日本の気候にあったものを選ぶ
④植物の数はできるだけ少なくする
⑤庭は家を引き立たせる額縁である
⑥1年に1回のメンテナンス
⑦お庭の得意な会社に依頼をする

 

 

ポイント① 家づくりの段階から予算を考える

 

GREEN STYLEのオーナーの安藤さんGREEN STYLEのオーナーの安藤さん。GREEN STYLEは、「家の雰囲気、施主様の要望に合わせてどんな庭でも作ることができる」のが特徴。外構工事から植栽までトータルで提案してくれます。


すてきなお家でもお庭やエクステリアが未完成だったり、どこか残念なことってありますよね。そういった失敗をしないようにするには、どうしたらいいのでしょうか。


安藤さん:「まずはお家づくりの段階から、お庭の予算も含めて考えてください。よくお家が完成してから、見積もりを取られて予算が足りず諦められるという方がいらっしゃいます。住宅会社さんによっては資金計画の際、建物本体だけの金額で算出している場合もあるのでしっかりと確認しましょう。お庭の予算の目安としては、建物本体価格の約1割ほど。平均としては、250万円くらいですね。150〜300万円くらいの方がほとんどです。自分の理想通りのお庭をつくるためには、予算の確保がまずは何よりも大切です。」


お庭の予算相場を知っておくだけでも、考え方が変わってきます。資金計画の段階から、どのくらいのお庭やエクステリアが理想なのか、具体的にイメージをしてみましょう。

 

 

②最終形をしっかりとイメージする

 

白い外壁とエクステリア


そしてもう一つ最初の段階からしっかりと考えておくべきポイントがあります。


安藤さん:「お庭が完成した最終形のイメージをしっかりと持っておくことが大切です。最近はDIY同様、ご自身で庭づくりをされたいという方も増えていますが、そうした場合は特に大事なポイントだと思います。

 

そうしないと、買い物に行ったときに、「これ可愛い!」と買ってきても植える場所がなかったり、ごちゃごちゃとした寄せ植え状態になってしまいます。お店にはその季節の一番良い状態の草花が置いてあるので、つい欲しくなってしまうんですよね。」

 

施工中の現場の完成イメージ施工中の現場の完成イメージを見せていただきました。

 

南国風のエクステリア
完成したお庭がこちら

 

安藤さん:「こんな感じにしたいというイメージや写真を数枚持ってきていただければ、あとはヒアリングをしながら3Dイメージを作成していきます。ふわふわっとしたイメージだけでも考えておいていただければ、あとは僕らプロが具体化していくのでご安心ください。

 

「この植物を使いたい」「このアイテムを使いたい」と数え切れないほどの写真を持って来られる方もいらっしゃるのですが、単体で考えてしまうと全体の統一感がなくなってしまいます。それよりも、こんな雰囲気が好きだなという全体イメージを明確にする方が、理想のお庭がつくれると思いますよ。」

 

 

③日本の気候にあったものを選ぶ

 

木製門柱

 

ここからは実際のお庭づくりのポイントをご紹介していきます。


安藤さん:「お家のデザイン同様、お庭にも流行やトレンドはあります。しかし、植物を選ぶ際には、日本の気候に合っているかという点を忘れてはいけません。例えば近年では、葉っぱが丸く、色味も可愛らしいユーカリがとても人気ですが、巨大化する上に根が細くて倒れてしまうとう特性があり、日本の気候に合っていないんです。」

 

オリーブの木
日本の気候にも合うという「オリーブ」。オリーブの樹が最初に日本にやってきたのは江戸時代末期のこと。長い年月をかけて、日本の風土に適した樹木となりました。

 

カフェ風のエクステリア
季節ものや変わり種は、鉢植えとして楽しむのもおすすめです。

 

安藤さん:「変わり種ではなく、昔から日本にある植物がおすすめですね。ホームセンターなどで売っている種類は、昔からあるものなので強いものが多いんです。植物のサイズや組み合わせを変えるだけで、イメージはガラッと変わります。お庭は数ヵ月、数年で変えるものではありません。そのため、品種やデザインだけでなく、日本の気候に適していて、育てやすいかも考える必要があります。変わり種や一年草を楽しみたい場合は、「季節の植え替えゾーン」をつくるようにしています。

 

あとは一年を通して楽しめるかもポイントですね。例えば、春には「桜を植えたい」という要望が増えるのですが、桜の見頃は1週間ほど。しかし、桜は毛虫が付きやすく、剪定に向かないなどお手入れが大変な木でもあります。そうしたことも考慮して選ぶ必要があります。」

 

 

④植物の数はできるだけ少なくする

 

個性的な門柱

 

安藤さん:「植物は成長して必ず大きくなるので、数はできるだけ少なくするようにしています。数を多くするのではなく、バランス良く仕上げるようにしています。あとは、植物以外のアイテムを加えるのもおすすめですよ。GREEN STYLEの場合は、アンティークのオブジェや木製のボードを置いたりしています。植物の量が少なくても雰囲気良く演出できますし、植物の成長に合わせて調整もできます。飽きたら模様替えもできますしね。」

 

アンティークのはしごやガーデンウィールアンティークのはしごやガーデンウィールをアクセントにして。

 

アンティーク風のエクステリア
植物の量が多くなくても、バランス良く配置することで、雰囲気良く仕上げられます。

 

カッコ良いエクステリアテキストの入った木製のボードをプラスすることで、一気にお店のような雰囲気に。

 

古材やトタンを使用したオリジナルの木製門柱
古材やトタンを使用したオリジナルの木製門柱。門柱一つでもこんなにもオリジナリティ溢れるものにできます。

 

オリジナルの門柱
門柱にこだわるだけで、グッとオリジナリティのあるお庭に仕上がりますよ。

 

 

⑤庭は家を引き立たせる額縁である

 

グリーンスタイル

 

安藤さんの庭づくりの心得を教えていただきました。


安藤さん:「お庭はお家を引き立たせるための額縁だと考えています。なので、絶対にお家より目立たせない。そして、額縁と絵画のようにバランスが取れてなくてはなりません。お庭だけが豪華でもバランスが悪くなってしまいます。

 

そしてお庭はお家の印象を変えることもできます。3階建のお家を建てて想像よりも大きく感じてしまうなという場合は、通常よりも大きな木を植えてあげることでカバーできます。外観の色が暗く感じてしまうという場合は、明るめの植物やレンガを置いてあげることで、色味の調整も可能ですよ。

 

曲線を取り入れた外構コンクリートを曲線にすることで、外観デザインと馴染む柔らかな印象に。また、コンクリートの割りを、駐車ラインと合わせないことで広く見せる効果も。

 

ボックスの外観と緑豊かなエクステリア
色鮮やかな植物たちが、シンプルな外観をより一層引き立たせています。

 

 

⑥1年に1回のメンテナンス

 

GREEN STYLEの本社名古屋市天白区にあるGREEN STYLEの本社。植物、レンガ、木材など庭づくりの材料がたくさんあります。


お庭はつくって終わりではありません。建物と同様、30年、50年と維持管理していく必要があります。


安藤さん:「普段のお手入れは基本的には水やりと草取りだけで大丈夫ですが、1年に1回はプロに依頼してのメンテナンスをおすすめしています。枯れたものを植え替えたり、伸びすぎた枝を剪定(せんてい)します。伸びたままの状態にしていると、中まで太陽の光が届かず光合成ができなくなってしまいます。そうすると、先の方だけ芽が伸びて中がスカスカの状態に……。年に一度のメンテナンスをさぼってしまうと、元の状態に戻すのに3年はかかります。松では5年以上かかることも。年に一回でいいのでしっかりとメンテナンスしていただくと、ずっといい状態を保てますよ。」


目先のデザインや見た目ではなく、何十年後もきれいな状態を保てるのかも考えなければいけません。メンテナンス費用は一日35,000円ほどだそうです。

 

 

⑦お庭の得意な会社に依頼をする

 

フレンチ風の外構

 

そして家づくり同様、どこの会社さんに依頼するかはとても悩みますよね。会社選びのポイントを教えていただいました。


安藤さん:「庭づくり・エクステリアの中でも、植物が得意な会社さんと、門柱やコンクリートなどの構造物が得意な会社さんの2つのタイプがあります。植物を盛り込んでデザイン性を重視されたい場合は、庭師やグリーンショップなど植物を得意としているところが良いと思います。そして、一番安心なのは、住宅会社さんの提携会社や、紹介している会社だと雰囲気も近く外観のデザインとも合わせやすいですよ。

 

そしてもう一つポイントとしては、会社さんを探すというよりも、気にいるお庭の施工事例を探して施工会社をチェックする方が良いと思います。家づくりと同じですね。僕のような小さな会社だと、ホームページはなくSNSがメインなので、Instagramやfacebookなども活用すると良いかなと思います。」

 

 

作り手というよりもサービス業の感覚

 

GREEN STYLEのオーナーの安藤さん

 

プランニング、植物やアイテムの選定、構造物の施工、メンテナンスまで、これまでたくさんのお庭づくりに携わってきた安藤さん。最後に、安藤さんの庭づくりへの想いを聞かせていただきました。


安藤さん:「お家が完成したときの感動と、お庭が完成したときの感動って、少し違うと思うんですよね。お家の場合は、形や仕様など細かなところまで設計したものが、想像通りの形になって感動すると思うんです。お庭の場合は、選ぶ植物などによって完成形が変わってくるので、いかに想像以上のものをつくって感動させられるかをいつも考えています。どうやってお客さんを喜ばそうかなって。作り手というよりもサービス業の感覚と近いですね。」

 

GREEN STYLE

 

今回はお庭づくりのコツを7つのポイントに分けてご紹介させていただきました。家づくりをしていると、つい間取りや内装ばかりに目がいきがちです。しかし、庭やエクステリアまでしっかり考えることで、お家をより良く見せることができます。そして、GREEN STYLEの施工例を見ていると、お庭はもっと自由に、自分らしく楽しむものなのだと教えていただいたような気がします。家づくりの際には、建物だけでなくお庭づくりも楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

【GREEN STYLE(グリーンスタイル)】
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