東濃の魅力を伝えたい。「MEETS TONO(ミーツ トーノー) 東濃の地酒と美濃焼。」

2018.4.3
MEETS TONO

去る2018年3月16日〜18日に、第2回目となる「MEETS TONO(ミーツ トーノー)」が開催されました。東濃5市から10つの酒蔵が名古屋テレビ塔に集結し、東濃の地酒を美濃焼の酒器で楽しめるイベントです。東濃とは、岐阜県内の南東部エリアにある、多治見市、土岐市、瑞浪市、恵那市、中津川市の5市のこと。

 

MEETS TONOは、単にお酒を楽しむだけのイベントではありません。今回は、企画のキーパーソンとなる5市の取りまとめ役を買って出た、多治見市役所・長谷川昭治さんにお話を伺ってきました。東濃エリアの魅力と合わせてご紹介していきます。

 

東濃を「面」としてPRしよう!

 

MEETS TONO会場全体MEETS TONOの会場の様子

 

MEETS TONOのゲートMEETS TONOの会場の様子

 

長谷川昭治さん多治見市役所 経済部産業観光課 課長代理・長谷川昭治さん。


まずは、イベントの立ち上げ経緯について伺いました。

 

長谷川さん:「もともと多治見は多治見、土岐は土岐というように各市でバラバラに観光PRをしていました。しかし、京都や飛騨高山のような知名度のある観光地には負けてしまう……。そこで、約10年ほど前から、「東濃ぐるりん観光事業実行委員会」という名称で、東濃のみんなで一丸となり、点ではなく面でPRしようという取り組みがはじまりました。なかなか良いPR方法が思い浮かばず……。そんなときに、六本木で開催していたお酒のイベントに偶然出会ったんです。東濃5市を共通してPRできるものは「お酒だ!」と気がつきました。東濃5市にはそれぞれ歴史ある酒蔵があります。お酒をきっかけに、東濃の魅力や文化に触れていただき、実際に東濃に訪れてほしい。そんな想いでこのイベントを立ちあげました。」

 

会場で使用されるお猪口や料理皿などは、すべて「美濃焼」で統一され、会場のしつらえの一部には東濃ヒノキが使用されています。ただお酒を楽しむのではなく、お酒をきっかけに東濃の魅力に触れてほしいというこだわりが、イベント全体に込められています。

 

では、ここからはイベントのこだわりや魅力をお伝えしていきます。

 

特徴がないのが特徴「美濃焼の器」

 

美濃焼多種多様な美濃焼の器。自分で好きな物を選べ、使ったお猪口はそのまま持ち帰ることができます。

 

美濃焼の器おつまみの小皿も美濃焼です。


東濃を主たる産地とする焼きもの「美濃焼」は、日本の陶磁器生産量の約半分を占め、まさに東濃が世界に誇る産業です。MEETS TONOでは、お猪口や、お皿はすべて美濃焼が使用されています。東濃エリアのよりすぐり窯元や作家さんから、多彩な美濃焼の器を150〜160種類ほど集めています。

 

おちょこ選びコーナー

タイルコイン会場での「通貨」は、MEETS TONOオリジナルタイルコイン。


長谷川さん:「美濃焼は<特徴がない>のが特徴なんです。食器類の生産が全国の約60%を占める「美濃焼」は日常生活の中で何気なく使われ、知らないうちに生活に溶け込んでいます。MEETS TONOでは、多種多様なデザインがあることを知っていただきたくて、良質なものから、少し変わったデザインのものまで、さまざまな種類のお猪口やお皿を集めました。ぜひお客さんにはたくさん迷っていただいて、器を選ぶ楽しさを味わっていただきたいです。」

 

美濃焼は、丈夫で使いやすく、多種多様なデザインが特徴。どんなお料理にも合わせやすく、日々の食卓にすんなりと溶け込みます。東濃の伝統的な産業が私たちの暮らしを支えてくれていたんですね。

 

30種類を飲み比べ「東濃の地酒」

 

はざま酒造さん

若葉さん

 

そしてもう一つMEETS TONOで欠かせないのが、東濃の地酒。今年は個性豊かな10の蔵が集まりました。各蔵3種類、合計30種類飲み比べできます。

 

<MEETS TONOのスターターセット(前売¥2,500)>
・オリジナルタイルコイン(通貨)
・選べる美濃焼の酒器(1個)
・和らぎ水

 

オリジナルタイルコインと引き換えに地酒のほか、東濃の豊かな食文化をベースにしたおつまみもいただくことができます。

 

恵那醸造河出さん

岩村醸造島田さん

 

長谷川さん:「あまり知られていないのですが、東濃は酒どころなんです。岐阜県は海がない地域なので、山水を使った<山の酒>。山の酒は、味の濃い山の幸に負けないように濃い口につくられています。MEETS TONOでは、そうした東濃の酒の特徴も味わってもらえたらと思っています。また、会場には杜氏(とうじ)にも参加してもらって、地酒や蔵のこと、東濃の町のいいところなど、酒蔵とのおしゃべりも楽しんでもらえるようにしています。」

 

参加酒蔵
林酒造「美濃天狗」(可児)、三千盛「三千盛」(多治見)、千古乃岩酒造「千古乃岩」(土岐)、中島醸造「小左衛門」(瑞浪)、若葉「若葉」(瑞浪)、岩村醸造「女城主」(恵那)、はざま酒造「恵那山」(中津川)、大橋酒造「笠置鶴」(中津川)、恵那醸造「鯨波」(中津川)、三千櫻酒造「三千櫻」(中津川)

 

東濃の食材を使った「オリジナルおつまみ」

 

MEETS TONOオリジナルおつまみ

MEETS TONOオリジナルおつまみ

 

すべて東濃にこだわりたい!という想いは、おつまみにも。

 

長谷川さん:「MEETS TONOでは、お酒に合わせて用意されるおつまみも、すべて東濃の食材を使ったオリジナルメニューです。酒と食、両方で東濃を知ってもらいたいと思っています。面白いものだと、東濃地方で<ヘボ>と呼ばれる蜂の子なんかもあります。海から遠い東濃では、貴重なタンパク源として、へぼを甘露煮や味飯にして食べます。その土地ならではの食に出会えるのも、こうしたイベントの魅力の一つですね。」

 

東濃の魅力を体験!「2種類のワークショップ」

 

焼きたてお猪口づくり


MEETS TONOでは、2種類のワークショップも開催。東濃の魅力を実際に体験することができます。

 

①焼きたてお猪口づくり

 

焼きたてお猪口づくり

お猪口ワークショップ

 

七輪を使った陶芸ワークショップチーム・7rinzによるイベント。素焼きのお猪口に好きなように釉薬をかけて、その場で七輪で焼き上げてお猪口が完成します。そのまま持ち帰ることもでき、自分のつくった器で東濃のお酒を楽しむこともできます。

 

②一献盃( いっこんはい)で呑み比べ体験

 

一献盃呑み比べ体験


1つの日本酒を、カタチの異なる4つの盃で味わう体験イベント。同じお酒でも、器が違うと味が変わるのだと言います。使うのは土岐市の窯元・カネコ小兵製陶所がつくる「一献盃」。日本酒の特徴は、大きく4つに分かれ、一献盃は日本酒の特徴を最大限に生かしてくれる盃(さかずき)です。

 

実際に、東濃に遊びに行こう!

 

MEETTONO

 

今年から新たな取り組みとして、「東濃PRコーナー」が設けられました。東濃は、名古屋から国道19号線で一本とアクセスもよく、日帰りでも遊びに行けるエリアです。

 

長谷川さん:「東濃をもっと知って欲しいという想いから、今年から<東濃PRコーナー>というブースを設けました。各市の職員が、東濃コンシェルジュとして、「美濃焼が買えるお店は?」「春に遊びに行けるおすすめイベントは?」など各市をPRしています。実際に東濃に足を運んでいただけるきっかけになるとうれしいですね。」

 

また、「#meetstono」と付けてSNSでシェアすると、東濃エリアで使えるお得な特典パスポートをプレゼント。イベント前後には大ナゴヤツアーズとコラボレーション企画を開催するなど、イベント当日だけでなく、実際に東濃に遊びに行きたくなる工夫が随所に凝らされていました。

 

酒蔵見学

酒蔵見学

酒蔵見学

 

MEETS TONO NOTE

 

MEET TONO NOTEMEETS TONO NOTE Vol.1


さらに東濃のことを伝えたいと始まったのが、こちらの「MEETS TONO NOTE」です。東濃は、酒造りや美濃焼をはじめ、そこに暮らす人々が脈々と受け継いできた奥深い文化が育った場所。そんな東濃の魅力を「地域の人」の言葉を通じて広く伝えていこうと創刊されたオリジナル冊子です。

 

長谷川さん:「昨年つくったVol.1では、恵那醸造、はざま酒造、中島醸造、山内酒造場など、11の酒蔵を取材しました。その多くが200年以上の歴史を持つ老舗です。でも、どの記事も酒蔵の紹介をしているわけではありません。東濃の思い出や、好きな場所など、自由に語ってもらっています。東濃の人の言葉で、東濃の魅力を伝えたいと思ったんです。」

 

MEET TONO NOTEMEETS TONO NOTE Vol.2


Vol.2はより写真を大きく見せたいと、サイズを大きくしてリリースしました。今号では、<食に携わる人>をテーマに、東濃の食文化を受け継いでいる人のインタビューとともに、東濃エリアの美しい写真と言葉が綴られています。こちらの冊子は、MEETS TONOで配布されました。

 

東濃の魅力とは

 

MEETS TONO夜の会場


最後に、長谷川さんに東濃の魅力について伺いました。

 

長谷川さん:「東濃は、産業、文化、自然が一度に楽しめる場所です。酒蔵や美濃焼などの産業。江戸時代には中山道の要所、交易地として、歌舞伎をはじめとしたさまざまな文化や芸術が集まり、今もその文化が色濃く残ります。山々に囲まれた街、山あいに流れる川、豊かな自然も感じることができます。京都や飛騨など<the 観光地>ではない場所を探している方には、特におすすめです。」

 

MEETS TONOは、東濃の魅力を伝えたい、そして実際に足を運んで欲しいという、長谷川さんはじめ東濃の人たちの熱い想いが込められたイベントでした。東海エリアには、まだまだ知らないすてきな産業や文化があるんですね。こうしたイベントを通して、東海の魅力を発見するのも良いのではないでしょうか。次回の開催が今から楽しみでなりません。

 

【MEETS TONO】
https://www.meets-tono.com/